こんにちは!地域おこし協力隊です 第9回

地域おこし協力隊伊藤明子さんの写真

伊藤明子
拠点は「美山笑点」2019年7月より美山地区に配属

 リレーコラム第7回は、美山から伊藤明子がお届けします。
 今回は、「美山クラフトウィーク」をテーマに書きたいと思います。

 10月30日(土)〜11月7日(日)の9日間、東市来町美山では「第2回美山クラフトウィーク」が開催されました。昨年のコロナ禍で「美山窯元祭り」は34年の歴史に幕を下ろし、窯元だけでなく、移住してきた工芸の方々、飲食店も一丸となって、「美山クラフトウィーク」=美山のものづくりを体感してもらう場、を立ち上げ、新たな一歩を踏み出しました。

 私は昨年から、美山クラフトウィークの根幹となる企画【美山のいっぴん】を担当させていただいています。この企画に込めたのは、薩摩焼だけじゃない美山、工芸も、飲食店も、たくさんの作り手がいて、今の美山があるということ。すべての店を等しく紹介し、ひとりひとりにリスペクトを込めて、作家の名前を入れ、作り手を紹介したい、という私の願いでした。
コロナ禍であろうと、ものづくりを続ける美山の作り手のかさを間近に見てきました。そして、誰一人として、それを特別なことだと思っていないことも知りました。私ができることは、今の美山をできるだけ多くの方に知ってもらうこと。と同時に、美山の店舗それぞれがそのことに気づくことではないかと思っています。

 長く続けてきた窯元祭り。その成り立ちと、守り続けた町の人々の思い。そしてお客様からの期待に触れることは多く、そのたびに私は窯元祭りの偉大さを知りました。それでも、自分たちのできる形を模索しながら、今の時代にあった催し(祭りではなく)にシフトしていくことを選んだ美山の方々の決断は、非常に尊いものだと思います。コロナ禍でなければ、もっといろんなことができたと思います。たくさんの課題はありますが、きっとこれから、美山らしい秋の催しとして進化していくのだろうと思います。

クラフトウィークのリーフレットの画像

このリーフレットは県外の方にも魅力を届けたいという視点で作成しています。