健幸情報ひおき

高齢者は「やせ」(低栄養)に注意!

最近、高齢者のフレイル状態(虚弱)が注目されています。高齢期の「やせ」(低栄養)は、心身機能が低下して、フレイル状態に陥りやすい傾向にあります。
※フレイル:高齢期に心身の機能が衰えた状態で健康と要介護状態の中間の段階

フレイルの図

高齢期で「やせ」が注目されるわけ…

中年期までは「メタボ」が問題視されるのに、高齢期になると「やせすぎ(低栄養)」が問題視されるのはなぜでしょう?それは、やせすぎ(低栄養)によって体力や抵抗力・筋力などが衰え、心身の衰弱(フレイル)が進み、やがて要介護状態を招く可能性が高まるためです。

BMIチェック表

お口の機能低下から「やせ」を招くことも…

高齢になると歯周病や義歯の不調、口まわりの筋肉や舌の筋力低下が原因で食べる量が減ったり、肉などのかみにくい食品の摂取が減ったりしがちです。そのため、気付かないうちに栄養不足の状態になるおそれがあります。

いくつになっても病気があってもフレイル予防はできる!

市では、令和2年度から「やせ型」でフレイルリスクが高い方を対象に支援をしています。その中で、1年間お食事の工夫やお口の体操を続けた結果、現在も元気に過ごしている方を紹介します!

  • Mさん・女性・80歳・夫と二人暮らし
  • 長寿健診で体重36.2㎏・BMI16.5でやせ型の判定
  • 食事のバランスは摂れているが、ごはんや油の量が少ない
    →ごはんはお椀にすり切り1杯程度(およそ100g)
  • 病気の影響もあり、転びやすい
  • お口の筋力低下が少しある(口腔機能測定値基準以下)

目標を立てました!

  1. 毎食ご飯を一口分増やす
  2. 野菜にマヨネーズをかけたり、料理に油を使う
  3. お口の体操をする

1年間目標を頑張って続けた結果・・・

  • 体重が約3㎏増加!(39㎏・BMI18)
  • 毎日お口の体操を続けてお口の筋力アップ!
    (口腔機能測定基準値以上に改善!)