地域公共交通計画できました!

日置市では平成29年3月に公共交通における将来像や方針、事業を掲げたマスタープラン「日置市地域公共交通網形成計画(以下、「網計画」という)」を策定していました。

この網計画の対象期間が令和3年度で終了することと「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」が改正されたことを受け、新たなマスタープランとなる「日置市地域公共交通計画(以下、「交通計画」という)」を策定しました。

公共交通の現状

公共交通といえば、鉄道やバス、タクシーがあり、これまで多くの人たちの生活を支え、通勤・通学、買い物や観光までさまざまな場面で活躍してきました。

しかし、自家用車の普及に加え、慢性的な運転士不足、新型コロナウイルス感染症の影響による減収から、さらに交通事業者は事業継続が厳しさを増している状況です。

公共交通を守るために

交通計画は日置市内の交通事業者や市民代表、鹿児島県の職員、運輸支局の職員など全19人の委員で構成され、日置市長を会長とする「日置市地域公共交通会議(以下、「交通会議」という)」が主体となり策定しています。公共交通を「持続可能なもの」とするために、交通会議では各委員の立場からさまざまな意見を抽出することが必要と考え、令和3年度は年6回の会議を行い、グループワークできめ細かな意見の抽出に努めました(写真1)。

グループワークの様子.jpg

(写真1)グループワークの様子

交通計画をご紹介

グループワークを行い、委員から一番多く挙げられた課題が「公共交通の認知度」です。

特に本市で実施している乗合タクシー事業について、委員から「費用対効果が高く非常にいい事業だ」という評価がある一方、「市民の方から利用方法がわからないという声がある」という意見もありました。

そこで、交通計画の事業に「公共交通の乗り方説明会の実施」を掲げ、積極的に説明会を実施し、乗り方や制度の周知を図ることとしました。

交通計画に掲げる事業

  1. 移動ニーズに応じた交通体系の構築(路線バス)
  2. 地域ニーズへの対応、地域内交通の見直し(東市来、吹上地域)
  3. 分かりやすい情報啓発(時刻表、路線図、車両のラッピングなど)
  4. 乗換検索できる環境の構築(Google)
  5. 来訪者も使いやすい交通体系の構築(乗合タクシーの増便)
  6. 公共交通の乗り方教室の実施(自治会、地区公民館など)
  7. 市民、関係団体の活動における公共交通利用の促進
  8. バス停の待合環境の整備
  9. 主要交通結節点の乗換環境改善(時刻、路線の変更)
  10. 交通結節点における案内情報の提供(路線図、案内図などの掲示)
  11. 新たな移動手段の導入検討(自転車、グリーンスローモビリティなど)
  12. 交通機関以外が行う送迎サービスの活用検討

初の出前講座実施

日吉地域の方で構成される日吉中央公民館高齢者学級「日吉大学」の開級式にあわせ、乗合タクシーの使い方について、交通計画策定後、初めての出前講座を実施しました(写真2)。交通会議メンバーの吉村久美子さん(吉村タクシー)のご協力をいただき、分かりやすく伝えられるよう「寸劇」を交えながら、認知度向上と利用促進を図りました。参加者から「久しぶりに面白い会だった」「乗合タクシーを使うようにします」といった声もあり、質問も多くいただきました。

講座の光景.jpg

(写真2)出前講座の様子

改めて感じた課題

出前講座については好評でしたが、その反面、制度の認知度はまだまだと感じる場面もありました。今後も市民の集まる場に交通会議メンバーが出向き、認知度向上と利用促進に努めますので、公共交通に関して分からないことがあれば、ぜひお声かけください!