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アクション:理解を深めよう、若年性認知症のこと
若くても認知症になる可能性があることを、皆さんはご存知でしょうか。65歳未満で発症する認知症を、「若年性認知症」といいます。男性に多い傾向があり、発症の平均年齢は51歳と言われています。
早く気づき、相談や受診をすることが大事!「若いから大丈夫」で見過ごさないように
若年性認知症は、「もの忘れが増えた」「仕事や家事でのミスが目立つようになった」などの症状に気づいても「ストレスかも」「疲れかも」と思い受診が遅れる場合があります。本人や家族が現役世代の発症することが多いため、仕事や子育て、経済的な不安が大きいと思われます。
気になる症状がある時は、早期に専門医を受診し、診断を受け、適切な治療や支援につながることが大切です。将来の生活に向けた準備を進めることにもつながり、症状の進行を緩やかにし、不安も軽減しやすくなります。
原因を特定できないことが多いが、生活習慣病の予防は大切!
認知症にはさまざまな種類がありますが、脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血が主な原因となります。また、高血圧や脂質異常症、糖尿病などを発症していると脳血管性認知症になるリスクが3.4倍も高くなると言われています。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防、運動不足の改善、ストレス解消、人との交流、出来ることを続けることなどが認知症の予防や進行を遅らせることに関係していると言われています。
若年性認知症(調査時65歳未満)の診断種別内訳
- アルツハイマー型認知症:52.6%
- 脳血管性認知症:17.1%
- 前頭側頭型認知症:9.4%
- 外傷による認知症:4.2%
- レビー小体型認知症、パーキンソン病による認知症:4.1%
- その他:12.6%
※日本医療研究開発機構認知症研究開発事業による「若年性認知症の有病率・生活実態把握と多元的データ共有システムの開発」(2020年3月)
認知症とともに生きる時代へ
~若年性認知症の方(認知症希望大使)からのメッセージ~
認知症と診断されたときはショックで引きこもりがちになりましたが、周囲の人のサポートのおかげで自分のできることを生かしながら、楽しく仕事を続けることができています。認知症によってできなくなることが増えていますが、自分のことは自分で決めたいし、多くの人と関わりながら、自分らしく生きていきたいと思っています。
身近な相談窓口
鹿児島県若年性認知症相談窓口
専門コーディネーターが総合的な相談、支援を行っています。
電話番号:099-251-4010
※平日の10時から16時まで
住所:鹿児島県鴨池新町1-7(鹿児島県社会福祉センター2階)
日置市地域包括支援センター
認知症や介護に関する相談やサポートなどを行っています。
電話番号:099-248-9423
※平日の8時30分から17時15分まで
住所:日置市伊集院町郡一丁目100番地(日置市役所敷地内)