市長コラム
空き家対策を一歩ずつ
市内の空き家総数は4,300軒以上
平成30年度住宅・土地統計調査で、日置市には使途不明空き家が4,300軒あることが確認されています。現在、空き家バンクを中心に、定住促進と空き家活用に力を入れていますが、日置市の空き家の所有者の多くが市外または県外にお住まいのケースが多く、空き家バンクの登録までの労力と時間が大きな負担となって、登録を断念する方もいらっしゃいます。
空き家再生大手「株式会社カチタス」との連携協定
このような状況の中、昨年の12月に全国の空き家を買い取る大手「株式会社カチタス」様との間で、「空き家バンク制度推進にかかる連携協定」を締結しました。今後や、空き家の買い取りや査定において、カチタス様のノウハウやネットワークを活用することが可能になります。
東市来町湯之元地域においては街まるごとオフィス計画も
また、今年の1月には、エネルギー(LPG、電気)や貿易事業などを多角的に展開する総合商社の小平株式会社(本社:鹿児島市)が、鹿児島市から日置市への本社移転と、地域の空き家再生、温泉を活用した取り組みなどを通じて湯之元をウェルビーイング(心身だけでなく、社会的に満たされた幸福な状態)タウン化する仕掛けづくりに着手していただくことになりました。今後、新社屋の建設に併せて地域の空き家をミーティングルームに再生していく「街まるごとオフィス」などの取り組みも進んでいきます。
多面的に空き家問題の解決を進める
年々増加する空き家は、長期間放置されると景観上、安全上、さまざまな問題が生じます。この問題には、所有者側の課題、利用者側の課題がそれぞれ存在します。今後も多面的に課題解決に向けたアプローチを進め、日置市の空き家を次の担い手につなぐ活動を引き続き進めてまいります。皆さまも身の回りの空き家所有者の方や、日置市で家を探しておられる方には空き家バンクの利用をぜひおすすめいただけますと幸いです。