#うたごよみ
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日置市文化協会うたごよみ短歌 日吉短歌会 エリザベス世界の人に愛されて笑顔投げかけ幕をとじ 谷川サダ 年重ね海外旅行に行けた今自信繋げて充実の日々へ 鳩野トミ子 侵攻をやめないロシア人でなし神も仏もない世界なり 甲斐克美 しきなみ短歌会 在りし日の気迫のプレーに魅せられてテニスコートの夫との出会い 元吉まき子 もうすぐで三年引退するけれど彼らを超えるこれが目標 西園拓也 夫の手に竹ヒゴ器用に絡みつき篭の仕上がる一日の生業 伊東ユリ子 俳句 日吉町俳句会 野も山も月の光で満ち溢れ 大迫一弘 花野行く我が足取り軽きこと 米丸節子 独り居の縁から眺む名月よ 川畑秀子 東市来奴草俳句会 夕焼けに溶け込むトンボ宿はどこ 上村静好 赤とんぼ寡黙な故父の想ひ知る 末廣多美子 山一つ越えてひと村麦の秋 杉野豊子 伊集院俳句会 陽炎を踏みて槌振る工夫達 野上政人 花菖蒲小さき覚悟の検診車 犬童順子 朝顔の矯正きかぬ生き方も 木下広子 さつま狂句 吹上さざなみ会 只焼酎ち聞たや握いが飛で行たっ 入来院彦六 遅かろが女将の電話にゃ飛で行たっ 平田素麺 孫ん手が肩をトントン疲れも飛っ 前田一天 ゆすいん・どんこ会 一軒家見れば想め出し実家ん親 八木抜天 渋柿が鈴生ゆしちょい実家ん庭 平澤泰山 実家は空鼠と猫が運動会 門松ひとっ葉 飯牟礼さつま狂句 顔もじゃが言こっすいこっ似らん兄弟 上之園文人 妻け似らじ誠て不思議じゃ誰も美人 益満冗男 似らん云などけ捨てん俺が孫 馬場千貫
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日置市文化協会うたごよみ短歌 日吉短歌会 頭垂れ黄金色した稲田にも野分けは来り乱れ伏しおり 黒葛恵子 満潮の川をごうごうのぼり行く地球なりゆき如何になるらん 谷川サダ 悲しみに一途なるごと夜の空を鳴き渡りゆく声不如帰 堀苑美代子 しきなみ短歌会 若葉萌ゆ山の峰々見渡せば命の息吹沸き立ちており 草原桐子 あちこちの山見渡せばうす黄緑山をにぎわす椎の実の花 中村ハルエ 縁側に座椅子を出して花見するにわか御馳走夫はにこやか 高橋アツ子 俳句 日吉町俳句会 紫陽花や里の古家を支えおり 野上政人 初夏来る若い娘の肌光る 橋本仁子 雨やみて一人一気に草を引く 横山映子 東市来奴草俳句会 蚊遣火の燻ぶる先に星キラリ 大塚美代子 棒踊り生家の庭にこひのぼり 上村久美子 ゆっくりと書と語ろう半夏生 柳田勝子 伊集院俳句会 田の神の広き背中を蝸牛 末廣多美子 陶苑の飛び石伝ひ縁さす 西別府千代子 前抱きのややの手足や風薫る 小浜十四子 さつま狂句 吹上さざなみ会 慣れん農業肥料が多わかで萎びれっ 池畑ミホ 萎ぶれたレタしゃ温り湯でシャキっなっ 松清奏華 生ったない真夏胡瓜あ萎びれっ 池上歌子 ゆすいん・どんこ会 悪餓鬼大変ぜ褒めたや真面目ちなっ 山口おかべ 大変ぜ火事全部ぺ飲ん込だ首里ん城 三窪もっ米 大変ぜこっ教師がいじめして見せっ 種子島ぼい 飯牟礼さつま狂句 政治家もやっぱい血筋ものを言っ 馬場茶恋児 はしとせん頭ん悪いた爺ん血筋 東中清流 通夜言どん飲んけ来たたろ遠え血筋 松尾凡苦楽
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日置市文化協会うたごよみ短歌 日吉短歌会 雪上の見事な滑走パラリンのなしえた技に拍手贈りぬ 黒葛恵子 コロナ禍にウクライナ侵攻また地震ミサイル発射危険な世界 甲斐克美 戦時下に生まれし我は今生きて映像に見るウクライナの惨 鳩野トミ子 しきなみ短歌会 コロナ禍の寒風さなか鶴を観に夫と並ぶや夫婦鶴舞う 益満和子 洗濯機モーター替えてスイスイと軽やかに回る心地好い音 青木次子 チョコレートとろりのケーキに心込め「ありがとう」と夫の机に 西園佳子 俳句 日吉町俳句会 うとうとと睡魔襲いて春を待つ 大迫一弘 春待ちて枝にぶらりと蓑虫や 米丸節子 餅つきや昔懐かし杵と臼 川畑秀子 東市来奴草俳句会 鶯の迎へうれしや墓参り 上村静好 晴れた日に忘れず古巣燕来る 杉野豊子 おぼろして下弦に映ゆる桜かな 柳田勝子 伊集院俳句会 校内の大樹抱きて卒業す 野上政人 孫来ると犬に告げたる春の朝 手塚修子 桜餅ケースの中から手招きす 木下広子 さつま狂句 吹上さざなみ会 手を挙げん児い心配を焼っ参観日 入来院彦六 女房と婆は牛肉く俺や野菜を焼っ 平田素麺 暇な爺が猫と見張った秋刀魚焼っ 前田一天 ゆすいん・どんこ会 長げ石段を見上げた瞬間か膝が泣っ 門松ひとっ葉 歳しじゃろか段差ぜ躓っかかっ杖ん世話 八木抜天 石段登い孫にゃ叶わん息が切れっ 髙柿めだか 飯牟礼さつま狂句 素茶云ゅどん婆あ漬物は添えっ出っ 益満冗談 素茶一杯貰ろたが相談太て話 馬場千貫 日雇いの仕事ちゃ後かあ増っきっ 益満大拘
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日置市文化協会うたごよみ短歌 日吉短歌会 枯れ草を焼けば風立ち慌てたり鍬で砂かけ胸ときめきぬ 谷川サダ 廃線の跡の草地に立ち尽くし石積み翳る給水塔一基 堀苑美代子 立つ足のもどかさなれどウオーキング付かず離れず夫婦の絆 竹之内朝子 しきなみ短歌会 久しぶり拍手を浴びる感覚に楽器のメッキきらりと光る 西園彩花 コロナ過で引退試合できたこと何より一番感謝すること 西園実莉 遠き日を思い出すよう語る夫今は亡き父母の苦労話を 室之園マサエ 俳句 日吉町俳句会 畝立てを終えぬ鍬先日の短か 野上政人 着膨れは炬燵を抱いて今日も又 橋本仁子 日溜りに心温もり枯れ葉塚横山映子 東市来奴草俳句会 落葉焚き白砂を黒に豊作よ 上村久美子 馴染たる母より受けし冬帽子 末廣多美子 身の老いと敬い心春向う 柳田勝子 伊集院俳句会 旨くなれ呪ひ手揉み吊るし柿 犬童順子 紅葉狩り孫の脚力2割ます 寺園眞知子 冬温し垣根とびこえ立ち話 中山のり子 さつま狂句 吹上さざなみ会 コロナ禍い豊祭どま全部駄目ちなけっ 池畑ミホ 豊祭ん焼酎田の神様と一緒ち飲ん 松清奏華 吹上ん豊祭いな魚も店せ並るっ 池上歌子 ゆすいん・どんこ会 ヒナ子ちゃん笑顔が一番言こちゃ無し三窪もっ米 肥満娘美容整形で出始た笑顔 山口おかべ 後尾つ走っピースどんしっ笑顔を撒っ 平澤泰山 飯牟礼さつま狂句 食物ん無しカイモ弁当い身震れしっ 畠中速男 寒荒行見いばっかいで身震れしっ 上之園文人 器用な孫小遣銭貯めっ宝くじ 東中清流